今日学んだこと

学んだことや気づいたことなど思いついたときに思いに任せて

ここは退屈迎えに来て

映画「ここは退屈迎えに来て」を見ました。

全編を通して、成田凌さんが演じる「椎名くん」を中心として様々な人が過去を回想する映画になっていました

はじめは、東京から戻ってきた橋本愛さんが演じる「私」が地元のツレの「サツキ」と仕事仲間のカメラマンと椎名くんに会いに行くところから始まります
途中で回想が入って、椎名くん周りの話が続きます。椎名くん自身の話はありませんでした。椎名くんの周りの人間が椎名くんをどう見ていたかという表現になっています。
特に視点のメインになるのは「私」と「ワタシ」と「新保くん」です。

「私」は椎名くんの同級生で同じクラスの女子生徒です。今は東京から戻ってタウン誌でライターをしています。「私」は椎名くんに誘われてゲームセンターで一緒に遊びます。

「ワタシ」は椎名くんの元カノで、惰性で付き合っている(?)遠藤と一緒にいながらも、椎名くんとの思い出を回想しています。

「新保くん」はトランスジェンダーで地元でくすぶっていました。椎名くんと一緒に御飯を食べたことを回想していました。

そして、映画の最後に椎名くんが出てくるのですが、「私」のことを忘れており、未練があるという元カノの「ワタシ」をおいて、結婚していました。

まあ、現実はそんなもんだよな。という感じの終わりでした。

そして、回想の途中でちょくちょく出てきた椎名くんの妹は真面目に勉強して東京の大学で「幸せな」生活を送っていました。

椎名くんは青春の象徴として使われたのかもしれません。そして、これは原作を読んでいないのでなんとも言えないのですが、映画だけを見た感想だと「ここは退屈迎えに来て」というタイトルから考えるに受け身な姿勢を示していると思いました。しかし、映画の最後は主体的に行動して、自分の幸福を勝ち取った妹が写ってタイトルが背景に大きく記されます。つまり、結局椎名くんに、というより青春に?、振り回されている中で、受け身な姿勢ではなく、主体的行動あるのみ!というような感じで締めたいのかなと思いました。あとは、そういった執着はある程度のところで分別をつけないとね、という感じでしょうか

雰囲気はとてもおもしろかったです。もう少し、若いときに見ていたら感想も違ったのかもしれません。正直、この映画を見るには現実的な人間になりすぎました。