「マツコ会議」のDJ松永さんの発言が炎上しているらしいのですが（そこまで炎上してるとは思えないが）一つ私の思ったことをここに残しておこうと思いました
まず、一つ目の問題は議論のテーマが「HIPHOPはミソジニー発言も許容しているか否か」というところにあると思います
しかし、私はこれは番組内のDJ松永さんの発言の意図と少しずれているような気もします。
というのは彼はHIPHOPというカルチャーがMCバトルを通じて、メジャーになっていく中で、テレビ的には放送できない部分もあったりして、それが限界になるんじゃないかという話をされていたと思います。
つまり、彼が持っている問題意識は日本人のコンプラ意識とMCバトルの関係であり、すべてをメジャー化することはできないよね、という話だと思います。
HIPHOPは一つのカルチャーであり、全ての人が同じことを考えているとは考えづらいです。その中にはミソジニー的思想を持つ人もいるかもしれませんし、当然ミソジニーに反対する人もいます。つまり、HIPHOPに大麻が必須でないのと同じようにミソジニーを許容しなければならない理由もないのです。それは一人一人の思想であって、HIPHOPと関係があっても、それが全てではないでしょう。
しかし、たとえMCバトルのなかであったとしても一定数ミソジニー発言に嫌悪感を示す人はいるでしょう。
仮にミソジニー発言が日本のHIPHOP全体から消えたとしても大麻や犯罪の問題は残ります。
では二つ目に、今回はMCバトルに限ってお話していたので、それについて考えてみます。MCバトル内で暴言を使うわけですが、その中でミソジニー発言は使ってはいけないのかということを考えます。これは意外と難しい問題な気もします。つまり、もちろんミソジニー発言はよくないものと思いますが、その暴言の線引きをどこまでするかということが問題になるからです。例えば、歌が下手だと罵ることはOKで、相手が女性であることを罵ることはNG、身長が低いことを罵るのはOKなど、上げたらキリがない気もしますが、どこまで言って良くて、どこまで言って良くないかが難しいと思います。
と、いろいろ書きましたが、一方でMCバトルに関してはDJ松永さんはミソジニー発言を許容する考えだとうかがえます。私はあまりこれをいいとは思いません。というか、暴言を吐きあうMCバトルが好きではないので、それ自体禁止したらいいんじゃないですか？（暴論）
